GOODYEAR　Yaris&86/BRZ　DreamCup2021
６時間耐久レース　参戦レポート

12月18日、富士スピードウェイでヤリス６時間耐久レースが開催され、ヤリス６８号車にてBPOS和田エンジニア三浦誠選手（Ａドライバー）、湖西鷲津店エンジニア大村大樹選手（Ｂドライバー）が出場。ピットクルーとして本年度の新入社員エン
ジニア６名も参加し、オール社員体制で６時間１４３周のレースを戦いました。
各選手のレースレポートと合わせて当日の模様をお伝えします。

昨年は中止になり２年振りの開催で、初開催となるヤリスクラスに参戦。これまで長年参戦してきた旧ヴィッツでは毎年走り方・燃費を考え、2019年は５位入賞まで成績を上げてきましたが、新型車となり、全てリセットし、燃費の確認、ライン取りなどを前日練習で入念に確認しました。
サポートとして、サービス新入社員６名には、レースに向けてオイル交換などの整備をしてもらい、ピットインでの作業を想定して、タイヤ交換、タイヤエア圧調整、ホイールナット増し締め、ドライバー交代、給油手順などの練習をして作業手順を
確認しました。



極寒の早朝からの車検。燃料温存のため、手押しで向かいます。


走行後のタイヤは次の走行に備えてクリーニングを行います。


６時間のレースに向けてブレーキ等消耗部品を前日に交換。リフト設備の無い環境では工夫も必要です。


■予選（Aドライバー三浦選手担当）
当日朝の車検で給油口が封印されており、決勝用ガソリンを温存する為、無駄に消費しないように、１周のみタイムアタックをする作戦。
気温も１度と低く、路面温度も非常に低い。アウトラップでタイヤ、エンジンを温めておいたが、１コーナーでハーフスピン。なんとかコースにとどまったのでそのままアタックしましたが、前車もスピン。この周回は諦めて、もう一度アタック。やむを得ず１周多く走ってしまいましたが、ヤリスクラス８番グリッドを確保。

スタート前に全員でマシンを磨き上げました。最終確認も入念に行っています。



■決勝
◎スタートドライバーは三浦選手。
耐久レースは普段と違うローリングスタート。方法を確認しペナルティーにならない様、気をつけてスタート。ヴィッツでは燃費を考えたラップタイムで走っていましたが、上位は序盤からハイペースでの走行。前に離されず、燃費を考えながら走り
ましたが、８６のトップ集団にラップダウンされる際に単独走行に。既定により６０分以内のドライバー交代が必要なため、５０分ほど走行し、ピットイン、ドライバー交代。タイヤエア圧に時間が掛かってしまい、３０秒ほどタイムロスしてしまい
ました。

◎第２スティントは大村選手
86に前を譲るタイミンフに不慣れなこともあり、序盤は自分のペースで走れず苦労。次第に自分のペースを取り戻し、２分２０秒のペースで周回。ここでタイヤ脱落でストップした車両の影響でセーフティーカー導入となる。これを利用して
給油するチームがあったが、６８号車は燃料がまだまだタンクに残っており、給油は実施しない事とした。これにより上位との差を一気に詰めることができ、レース結果に大きな影響が出るポイントとなりました。大村選手はセーフティーカー初体
験でしたが、ミスなくこなし、スムーズに再スタートできました。レース開始から２時間経過、暫定２位まで浮上しました。ここで１回目の給油のためピットイン。給油・タイヤ交換・ドライバー交代を実施。

◎第３スティントは三浦選手
コースインすると速い車の後ろに着くことができ、ペースメーカーにして走行。順調に走れましたが、単独走行となる。燃料をなるべく消費せず、タイムを落とさない走行をいろいろ試しながら走りました。慣れない走りをした為、何度かコースア
ウトをして、黒白旗の警告を受けてしまいました。
三浦選手のハイペースを活かし、給油所が渋滞しないタイミングで、ピットイン。２回目の給油・タイヤ交換・ドライバー交代を実施。

◎第４スティントは大村選手
第２スティントのようなアクシデントもなく、順調に走行。燃費も目標以上を保つことができ、最終の三浦選手につなぐことができました。残り９０分のタイミングで最後の給油・タイヤ交換・ドライバー交代を実施。

◎最終スティントは三浦選手
この時点で順位は５位。４位とそれほど差はなく、オーバーテイクすることができ４位に浮上。この後６位から上がってきたクルマは給油回数が１回多く燃料に余裕があるためハイペース。残り時間と燃料を考えると、抑えるより抜かせてしまった
ほうがいいと思い、再び５位。燃料警告灯が点灯。残り時間も少なく、４位に追いつけそうもない。６位ともかなり離れていたので、ペースを落として燃費走行に切り替え５位をキープ。あと１回コースアウトするとペナルティーを受ける為、気を付
けて走り切り１４３周目でチェッカー。
今年最後のレース、初めてのヤリスで、５位入賞で終わることが出来ました。来年に向けてまた準備していきたいと思います。応援・サポート頂いた皆様、ありがとうございました。